2010-01-01から1年間の記事一覧

両替問題(末尾再帰版)

硬貨の種類を順に増やすというボトムアップを行うシンプルなもの. module CountChange where type Amount = Int type Coins = [Int] jpy :: Coins jpy = [1,5,10,50,100,500,1000,2000,5000,10000] cc :: Coins -> Amount -> Integer cc cs a = foldl f (1:…

ディレクトリ階層を平たくする

私のワーキングディレクトリは ~/work/2010/12/30/ のように日付による階層になっている. 過去1ヶ月とか過去1年のファイルを一覧したいことがあるので,階層を平たくするスクリプトをでっちあげた. module Main where import Control.Applicative import D…

「再帰のこころ」「反復のこころ」そして「メモ化」少々

「n個の対応する括弧のパターン」(http://d.hatena.ne.jp/ymotongpoo/20101209/1291879286)についてあれこれを徒然に考えてみました. 再帰で考える まずはパターン数を数えることにしましょう.この手の問題はまずは再帰で考えるのが基本です.m個のカッ…

この記事はHaskell Advent Calendar jp 2010のために書いたものです.

HIMA' のための Darcs 資料

HIMA' のための Git 資料 - あどけない話にならって. 用意すべきもの: darcs Haskell漢なら,cabalコマンドを使ってインストール.簡単に手にいれるなら,コンパイル済みバイナリが http://wiki.darcs.net/Binaries あたりを探ればあります. ビジュアライ…

おすすめされた本など イヴの七人の娘たち (ヴィレッジブックス N サ 1-1)作者: ブライアン・サイクス,大野晶子出版社/メーカー: ウイーヴ発売日: 2006/11メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見るアダムの呪い (ヴィレッジブックス)…

括弧ゴルフ

本当にLispはカッコが多い? - 八発白中 Haskellは基本的には常に括弧なしでいけそうだねぇ. import System.Environment main = mapM_ putStrLn . map ppr . f . read . g =<< getArgs f n = take n $ s zip fs $ enumFrom 1 g args = if null args then "1…

途中脱出のある反復計算

そのまえに もとネタは[id:Dekosuke:20100810]「breakのあるfor文をHaskellで書きなおす」という記事です.この記事に対して,直感的に[id:nobsun:20100118]の双方向畳み込みfoldで汎用的に表現できる」と思って,コメントを付けました.ところが,その後が…

Haskell≠現場言語って?

(元ネタはSoftwareDesign誌の9月号掲載の小飼弾さんのコラムです)Haskellは儂にとっては現場言語だけどなにか? catごとき(というとcatに失礼だよなぁ),スクリプトを書くというのがすでに現場思考じゃないと思うけどなぁ.cat相当の機能を使いたければcatコ…

ニコリ「スリザーリンク」名品100選

ペンパの中で最も好きなもののひとつ.作家のコメントがとてもおもしろい.パズルに「難易度」という指標のほかに,「解き味」という理屈としてはすこし不思議な感覚があることが良く判る. ニコリ「スリザーリンク」名品100選作者: ニコリ出版社/メーカー: …

「変数の初期化」「変数の再代入禁止」

プログラミング言語のHaskellを説明するとき,説明の相手がCプログラマであれば,その人が知っているであろう概念を使って説明する方がわかりやすい.と考える心情はわからないわけではない. Haskellでは変数の初期化は一度しかできない Haskellでは変数は…

関数プログラミングの楽しみ

"The Fun of Programming" を翻訳しました.来週,出ます. 関数プログラミングの楽しみ作者: Jeremy Gibbons and Oege de Moor,山下伸夫出版社/メーカー: オーム社発売日: 2010/06/23メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 3人 …

行列

L'eclat des jours(2010-05-28)命令プログラマにとっては行列は2次元配列なので,インデックスを使って要素にアクセスしようとするのは自然です.Haskellのように行列をリストのリストで表現すると,何だかアクセスが面倒な気がするのもうなずけます.(!!)を…

発表資料

Haskellers Meeting 2010 Spring で発表したスライドを以下のように公開しました。 もう1つの外界との対話の表現 Another Expression for Interaction with Outside World プログラムコードについてはSanta Claus problem - HaHaHa!をどうぞ

Santa Claus problem

{-# LANGUAGE TypeOperators #-} import Data.List import Data.Pseudo (Pseudo, (:->),randomDelayList,merger,probe,embedPseudo) data Colleague = Elf Int | Reindeer Int deriving (Eq,Show) elf :: Int -> [Colleague] -> [Colleague] elf n (x:xs) = …

CLTT

読むかなぁ Categorical Logic and Type Theory, Volume 141 (Studies in Logic and the Foundations of Mathematics)作者: B. Jacobs出版社/メーカー: Elsevier Science発売日: 2001/07/01メディア: ハードカバー購入: 2人 クリック: 86回この商品を含むブ…

Arrowのインスタンス

関数の型構成子とKleisliトリプル以外にArrowのインスタンスで一般的なものって?

命令語訳抜きで関数型語を教えられるか

和訳抜きで英語は教えられるかを読んでふと思った。

ファイナンスのための確率解析

ファイナンスのための確率解析〈1〉二項モデルによる資産価格評価作者: S.E.シュリーヴ,Steven E. Shreve,長山いづみ出版社/メーカー: シュプリンガーフェアラーク東京発売日: 2006/07メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (6件) を見るファ…

Scansnap & 裁断機

読んでみようかな.

Lectures on the Curry-Howard Isomorphism, Volume 149 (Studies in Logic and the Foundations of Mathematics)作者: Morten Heine Sørensen M.Sc Ph.D,Pawel Urzyczyn prof. dr hab.出版社/メーカー: Elsevier Science発売日: 2006/09/28メディア: ハード…

プログラミングClojure

Clojure の j は java の jプログラミングClojure作者: Stuart Halloway,川合史朗出版社/メーカー: オーム社発売日: 2010/01/26メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 10人 クリック: 338回この商品を含むブログ (72件) を見る

忘却の整理学

ふと買いました。忘却の整理学作者: 外山滋比古出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/12/12メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 15回この商品を含むブログ (30件) を見る整理学という言葉を定着させたのは同じ著者の『思考の整理学』かも?思考の整理学 (…

プレゼンテーションZen

テクニックを学ぶという意識で「読む」というより,写真集のように「見て」楽しむのがよい.プレゼンテーションzen作者: Garr Reynolds,ガー・レイノルズ,熊谷小百合出版社/メーカー: ピアソン桐原発売日: 2009/09/04メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: …

古代文字練習帳

甲骨文字や金文文字の書き方を練習するという,なんとも,まぁ変な本.こんなの何の役にも立たないのに.売れてるのかなぁ.といいつつフラフラと買ってしまった.妙に魅力的.古代文字練習帳作者: 文字文化研究所出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/07…

双方向畳み込み

双方向の畳み込みというのを考えてみた. a ┏━━┓ a' ┏━━┓ ┏━━┓ a'' → ┃ ┃ → ┃ ┃ → … → ┃ ┃ → ← ┃ ┃ ← ┃ ┃ ← … ← ┃ ┃ ← c''┗━━┛ c' ┗━━┛ ┗━━┛ cコードは fold :: ((a,c) -> b -> (a,c)) -> (a,c) -> [b] -> (a,c) fold f (a,c) (x:xs) = (a'',c'') where (a''…

2010

http://parametron.blogspot.com/2010/01/2010.html リスト内包表記の練習みたいなコード module Main where import Data.Char import Data.Function import Data.List import System.Environment data Term = Val Char | App Char Term Term ops4 :: [Char]…

ソート

inspired by http://d.hatena.ne.jp/yamamucho/20100110/1263082701 import Data.List --挿入ソート ins :: Ord a => [a] -> [a] ins = foldl f [] where f s x = case span (x>) s of (t,u) -> t++x:u --選択ソート sel :: Ord a => [a] -> [a] sel = rever…

蓄積しつつ,畳み込む.

foldL :: (a -> b -> c -> c) -> c -> (a -> b -> a) -> a -> [b] -> c foldL f c g a (x:xs) = f a x (foldList f c g (g a x) xs) foldL _ c _ _ _ = c 先日のtakeWhileAcc は foldL のインスタンス. takeWhileAcc :: (a -> b -> Bool) -> (a -> b -> a) …

takeWhileAcc

リストの要素を先頭から見て,特定の条件を満すあいだだけ,要素をとりだしたいとき,takeWhileを使う.条件をすこし一般化して,先頭からの畳み込み値にも依存するようにしたいことが結構あるような気がする.というわけで、takeWhileAccを定義してみた. t…